バンフは国立公園内にある町のため、ほとんどの人が、観光業に携わっています。
英語の話せない日本人でも、すぐに仕事が見つかるため、日本人に限らず、フィリピンやインド人などの、アジア人がたくさん住んでいます。
そのため、企業自体は日系の企業でなくとも、ローカルジョブのはずなのにアジア人しかいないという、職場はたくさんあります。
私が実際に自分で体験したことや、バンフで働く人達から見聞きした情報を共有します。
※コロナによるパンデミック前のお話です。
コロナが収束し、国境が再び開いて安心してワーホリに行けるようになった時に、また同じようになるかは未知数ですが、自分の備忘録としても記録します。
日本のワーホリメーカーのバンフでの主な働き先
・ジャパレス
・ローカルカフェやレストランのキッチンハンド
・ホテルのハウスキーパー
・お土産物屋さん
・日系ツアーガイド
・ホテルのバイキングのサーバー
上記の通り、日本人の主な働き先は、バンフでも、他の地域でも、他の国でも、大差ありません。しかし、バンフで特徴的なのは、ツアーガイドの仕事が他と比較して、とても豊富です(だからこそコロナ禍でのダメージも大きいのですが・・・)
ジャパニーズレストラン
他国では絶対に勧めませんが、カナダではお金を稼ぎたいなら、ジャパレスは選択肢の一つとして、かなりありだと思います。チップの配分が理不尽ではないところであれば、相当稼げます。ラーメン屋や寿司屋など、回転の速いところで働けば、ローカルジョブより稼げます。カナダはジャパレスであっても稼げる唯一の国だと思っています。美味しい賄いも食べれるので、食費もかかりません。
ただし、自分で努力しない限り英語の上達はできません。サーバーとして働いても、使う言葉は決まっているため、英語力の伸びが期待できる環境ではありません。
出稼ぎワーホリが目的な人には最適の職業です。
キッチンハンド
私がワーホリでいつも選ぶ職業です。ローカルの店を選べば、同僚も客もほぼネイティブであり、雑談や仕事中の作業指示などで英語も上達するし、ローカルジョブであれば、法律も遵守しているところが多く、賄いも出るので、終業後に、お酒も飲めたりします。
私はワーホリの時にいつも、キッチンハンドをしているので、経験がたくさんあり、仕事も見つかりやすいです。下準備や皿を洗ったり掃除するだけですが、デザートを作らせてもらったり、オイスターの殻剥きや、フライヤーなど、長く勤めれば、やらせてもらえることも増えて、やりがいも感じられるようになります。
英語力の上達、収入、やりがいのバランスが一番いい職業だと思います。
ホテルのハウスキーパー
自分でも働いたし、他のホテルで働く人の話を聞く限り、お勧めしません。
体力がいる割には、給与も働ける時間数も少ないし、チップを盗むスーパーバイザーはどこにでも存在するようです。クリーナーとして働くと、適切にチップがもらえないことに対する不満はみんなあるのではないでしょうか。
疲れる、賄いもない、稼げない、ローカルホテルなのに、働いているのほぼ英語力のない人達で、唯一のメリットは、お客さんが置いていったものを、もらえること(未開封の飲み物、食べ物、スキーやスノボの装備)くらいです。
お土産物屋さん
とにかく暇だそうです。たまに接客して、品出し、発注、ポップ作り、掃除をしたら、やることがない。ローカルのお店であれば、座ってスマホをいじる、YouTubeを見るなど、やりたい放題やっても、何も言われませんが、日系の職場となるとそうはいきません。何かしらやることを見つけるか、レジでぼーっとするしかありません。
友達は1日8時間週5で安定はしているものの、つまらないから、時間を売っている感じと言っていました。チップも無いし、そんなにシフトを入れてもらえない所もあるようです。メリットは見つかりません。
ツアーガイド
ガイドとして働くには、研修期間があり、その間は給与は出ません。勉強しなければいけないことも多く、研修が終わっても、拘束時間は長くても、給与は低く、日本人相手のツアーのため、理不尽なクレームも多く、チップももらえないことが多いと聞きます。
仕事があるのは、夏だけです。
そのため、研修期間に生活のため、ダブルワークを始めるけれど、研修終了前に掛け持ちをしていた職場1本に絞って、退職する人も非常に多いです。
しかし、メリットとして無料で観光スポットや、世界遺産級の絶景スポットへ行くことができる。お客さんと一緒に観光を楽しめるし、やりがいもあるようです。
またワークビザが出やすく、長く勤めて1ランク上のポジションをもらえれば、永住権をもらえる可能性がある。
英語の習得や、お金にこだわらず、やりがいやバンフを楽しむことを目的とするならば、最適の職種です。
いくつかのツアー会社がありますが、経験者であれば、日本帰国後も夏の期間だけワークビザをサポートしてくれる会社もあるそうです。
バイキングのサーバー
バンフのローカルホテルのレストランでは、いくつか日本人でもバイキングであればサーバーとして、雇ってもらえるようです。サーバーというより、いわゆるバッサーというポジションです。
私は経験がありませんが、チップももらえるし、バイキングのあまりも食べれるし、英語力も上がるし、何よりサーバーとして働ける機会は英語力がないとなかなかないので、一番魅力的な職業と言えます。ただし、朝はかなり早い時間に出勤です。
私がキッチンハンドの仕事をもらう前に、知っていれば、是非アプライしたかったと思います。
ネイティブのワーホリメーカーのバンフでの主な働き先
・オフィスの事務
・ローカルツアーガイド
・レセプション
・ショップのセールス
・スキー場
ネイティブの多い職業
基本的に高い英語力が必要な職種であり、ショップのセールスなどは、日系企業と違い、時給の他に売り上げに応じたインセンティブがもらえる契約が多いようです。
私はツアーに参加した時に、日本人ガイドもかなり勉強をしているとは思いますが、ガイドはやはりネイティブの方が、何を聞いても、明確な答えが返ってくるし、ガイドブックに載っていないような情報をたくさん知っていると感じました。
その中でも、スキー場はかなり人気の職業で、日本人でアプライしている人もたくさんいましたが、スキー場で働く日本人を見たことがありません。
カルガリーのバッパーで出会ったオーストラリア人は、レイクルイーズのリフトの仕事を手に入れるのに、エージェントに$400払ったと言っていました。そうまでしないと、ネイティブでさえ仕事がもらえないなんて、本当に争奪戦だと思いました。リフトのシーズンパスは$400以上するので、充分元が取れる、賢い選択だと思いました。
まとめ
もちろん日本人ワーホリの人でも、上記以外の仕事を見つけた人はたくさんいると思います。ローカルの石鹸屋さんやお菓子屋さんで働いている人も見かけました。
コロナが起きてから、バンフにいるヨガの先生をしていた、職場の元同僚に連絡を取ったら、夏場はファーマーズマーケットの売り子をした、人生って何が起こるかわからないねと言っていました。
コロナ終息後ワーホリに行く人はどうなっているかわかりませんが、生活を安定させるために、ありとあらゆる仕事にアプライし、自分が何を優先させたいのか(英語力、お金、やりがい)を決めてから、本当にやりたい仕事に転職すれば、有意義な時間が過ごせるでしょう。
もちろん、仕事以外で楽しめれば仕事なんか何でも良いという人もいるかもしれないし、それも全然ありだと思います。
スキー場があるため冬でもある程度仕事はありますが、バンフの本番は夏です。ハイキングや絶景目当ての観光客が世界中からやってきます。5月になればお店に求人がたくさん貼りだされるので、寒いのが苦手な人はそのくらいの時期を狙ってきましょう。