ニュージーランドの南島へ移動する前に、北島で行きたいところがたくさんありました。
しかし、ハミルトンへ行きたいという友達を見つけることができず、諦めていた時、クラスメイトだったサウジアラビアの友人が、明日ドライブに行くけど一緒にどう?と誘ってくれました。
彼は私がハミルトンへ行きたかったことなど知りませんでしたが、声をかけてくれました。語学学校を卒業してから、仕事を決めることができず、毎日不安でいっぱいな中で、新しい場所への旅行や、お出かけすることが、唯一の気分転換だったので、とても救われました。
ハミルトン・ガーデン
オークランドからハミルトンへは、2時間の道のりです。
ハミルトンは、テーマごとに造られた巨大な庭園があることで有名です。
2016年当時は無料で入場できました。ウェリントンの国立博物館と同様、無料なのが本当に不思議なくらいでかくて、キレイな庭園でした。
現在有料化が検討されていますが、未だに無料でエントリーできるようです(2019年3月現在)
連れてきてくれた友人は、「以前にも来たことがあるから、公園は一人で見てきて!」と言って、どこかに行ってしまいましたが、前にも来たことがあるのに連れてきてくれるなんて、優しいなぁと思いました。
ロトロア湖
ハミルトンはニュージーランドで4番目に大きい都市のようですが、自然が多いせいか、街の中を見た感じは、全然そんな気がしませんでした。
ハミルトン湖という湖には鴨がたくさんいたり、湖を眺めながらランチをしている人もたくさんいて、憩いの場になっているようです。
長い湖を意味するロトロア湖とも呼ばれているそうです。
サウジアラビアの友人
ニュージーランドの語学学校には、何故かサウジアラビア人が多くいます。
学校にはちゃんとお祈りのための、pray roomもあります。
日本人のイメージではイスラム教=危険ですが、それは本当にごく一部のことが、報道で大々的に取り上げられたことからくるものです。
私から宗教のことに関して聞くことはしませんでしたが、ドライブ中に話を聞いていて、色々と感じたことがありました。
彼は学校でも、今回のドライブでも、お祈りをしているところを見ませんでしたが、大丈夫なのか聞くと、「それはプライベートだから、家でしかしない。」とのことでした。
人によってお祈りしているところを見られるのを嫌う人もいるんだなーと思いました。
また、一緒に何枚か写真を撮りましたが、SNSには上げないでと頼まれました。
サウジアラビアは女性が運転することも、一人で出歩くこともできないと聞いています。未婚の女性が外出するのにも、男性親族の付き添いか、許可が必要とか。
国外とはいえ、未婚の女性と二人で遊びに行っているところを、SNSに載せられるのはまずいという、理由ではないかと推測します。
彼は7人兄弟の長男であるらしく、私よりも1歳上でした。イスラム教では3人まで奥さんを持つことができるので、全員同じお母さんから生まれたのか聞くと、現在は複数の奥さんを持っている人は珍しいそうです。(しかし彼の叔父は奥さんが2人いるそうです)
さらに、「妹たちは自分のことを尊敬しなければいけない。なぜなら、家の中の序列はお父さんの次が自分であり、もしお父さんに何かあった時は、自分が妹たちを守らなければいけないからだ」と聞いて、かっこいいなーと思いました。
私はサウジアラビアは男女不平等で女性が常に虐げられてるのかと思いましたが、これを聞いて少し印象が変わりました。
その数日前、とあるラーメン屋のマネージャーだった日本人男性が、マネージャーを辞めて、警官になる試験を受けると言っていたので、警官になりたい理由を聞いたら、「こいつらのこと守りたいから」と言っていました。
周りにいた人全員が、ぽかーんとなり、反応に困っていました。
・・・・えーっと、今の笑うところだったの?こいつらってどいつら?というのは、誰も言えず、話題が全く違うものに変わりました。
同じようなことを言っているようで、ここまで印象が変わるものかと思いました。
私はこのドライブのガス代をもちろん払う気でいましたが、彼はガス代を取るどころか、お昼ご飯もおごってくれました。
しかも、私はSubwayでの注文は、日本を含めてこれが人生で初めてで、注文の仕方を教えてくれたり、とにかく頼もしくてリードがすごかったです。(決して意識してやっているわけではないところもポイント)
ハミルトンへ行けたことも良かったですが、日本にいたら出会うことはなかったであろう、中東出身の友人と色々なことを話せたことが楽しかったです。