ニュージーランドの旅はいよいよクライマックス。フライトの日まで十分に余裕をもってサウスアイランドを一周することができました。一周と言っても、イーストコーストを既に旅したことのある私は、ウエストコーストを中心に回る旅でした。
旅の終わり、怒涛のヒッチハイク
翌日テカポに泊まるつもりで、アプリから予約を入れ、ヒッチハイクを開始しました。車どおりは15分に1度程でかなり苦戦しそうだと思っていたら、郵便局のロゴが入った車が停まってくれて、「ここは車どおりも少ないし、乗んなよ」と、仕事中のおじちゃんが乗せてくれました。
彼の英語は訛りが強く難しかったのですが、いつも同じルートで回るだけの仕事にうんざりしていて、転職を考えているとのこと。おじちゃんというより、どちらかというとおじいちゃんなので、びっくりしましたが、ニュージーランドでは、いくつになっても転職するのはノーマルなことらしく、マイナスなことではないそうです。
日本では 、35歳を過ぎると、経験のない仕事で正社員になることは難しいとされているので、そんな心配をする必要もないことがうらやましいなと思ってしまいました。
テカポへの分かれ道で降ろしてもらい、待つこと1分、私の待つ5メートルほど手前で他の女の子を降ろした車が私の前に停まり、乗せてくれました。彼はクライストチャーチに住んでおり、とてもわかりやすい英語を話しました。いつもヒッチハイクの人を乗せているそうです。
いつも通り過ぎるだけのテカポ
テカポで降ろしてもらい、宿を探そうとグーグルマップを見ると、予約したはずの宿が見つからず、もう一度アゴダのアプリを確認すると、テカポではなく間違って、ワナカに宿を予約するという痛恨のミス!!
テカポは最低の宿でも$30以上はするのに、どおりで安いと思いました。更に、テカポでレストラン湖畔のサーモン丼を食べることだけを楽しみにテカポに来たのに、観光シーズンではない真冬、スピルリナも咲いていないテカポは閑散としているため、レストランは1カ月ほど営業休止していました。
クライストチャーチからクイーンズタウンに行くグレイハウンドのバスはお昼に一度テカポで休憩を取るため、ここで一度食べたことのあるサーモン丼をとても楽しみにしていました。
レイクプカキで食べたサーモンの刺身と同じくらい高いクオリティのサーモンが出るので、おそらくは同じく、氷河の中を泳いで育つキングサーモンが使われているのでしょう。それが食べれなくてとても落ち込みました。レイクプカキで少しでもサーモンが食べれて本当に良かったです。
更に私はマウントクックで乗せてくれたスペインカップルに、テカポのサーモン丼の話をしてしまいました。彼らはテカポから下がってきたのに、私の話を聞いて、テカポに戻るか悩んでいました。もし戻ってしまっていたとしたら、知らなかったとはいえ、心の底から申し訳ないです。
その日は曇りで、世界遺産である星空もキレイに見れそうにありません。宿代も高く、ここに泊まる意味は無いと判断したため、再びそのままヒッチハイクを始め、クライストチャーチまで戻ることにしたのです。
テカポに来る人は星空とスピルリナの花と湖の景色、善き羊飼いの教会で写真を撮ることを主な目的にしていると思いますが、今までテカポに3回ほど来て、一度も夜を過ごしたことがありません。今回こそはと思っていましたが、私はテカポには縁がないようです。
クライストチャーチへの帰還
私を乗せてくれたのは、今回の旅で初めてのアジア人と思ったら、両親が中国人だけど、国籍はイングランドの中国系イギリス人でした。彼の話す英語は発音がきれいで聞き取りやすかったです。
クライストチャーチへ着くと、天気は生憎の雨で、とりあえずはいつも使っている、ニューシティホテルにチェックインした後、オーストラリアで荷物を預かってくれている友人へのお土産を買いました。
更に日本にいる友人への約束していたお土産で、古いニュージーランド人アーティストのCDを探し求めて、CDショップを回りましたが、今は入手するのが難しいと言われたので、結局ネットで購入することに。
そうして、私の長いヒッチハイク一人旅は終了しました。
あー、楽しかった☆