前回の、2019年に私がシドニーで仕事を探した時の経験談の続きです。
シドニーの仕事探しのコツ
とにかく思いつく限り、できうる限りの行動力で、仕事を探すことです!
シドニーは、スーツを来た人がたくさん働いている大都市です。
世界的に有名な都市であるだけに、ホテルやレストランなど、英語力がなくても雇ってもらえるチャンスのある職場もたくさんありますが、争奪戦です。
数打ちゃ当たるの覚悟で、アプライしまくるしかありません。それでも違法ジョブしか、引っかからなかった人や、諦めて移動した人もたくさんいます。
YHAで出会ったドイツ人はネットから応募したら、1つ面接してもらえることになったけれど、フルタイムじゃないから考えさせてほしいと、返信をして、3日後に面接をお願いしたら、返事が来なかったと言っていました。
その子は1カ月YHAに滞在した後、時間とお金の無駄だった。アジアを旅行した後、またオーストラリアに戻って来ると言ってお別れしました。
自分の希望通りのフルタイムの仕事など、シドニーにはほとんどありません。
パートタイムでも、かけもちすれば良い話なので、前回記事のケーキ屋のような違法ジョブではない限り、もらったオファーはとりあえず受けるべきかなと思います。
私の働いたレストラン、カフェのキッチンは学校を卒業したネパールや韓国人がたくさんいました。
そしてレジュメを配っていた時に、気づきましたが、シドニーの飲食店はサーバーはほぼ、ローカルなのに、キッチンは90%がアジア人でした。
彼等はワーホリではなく、シェフの学校を卒業し、ワークビザで働いています。英語力も、経験も、資格もなく、シドニーで仕事をゲットするのは至難の技です。
私は資格こそないものの、3年間他の国で、働いた分の英語力と、キッチンハンドとしての経験があったので、運よく見つけることができました。
ネットでアプライをしているうちに、気づいたことがあります。
それは募集している側は、レジュメの経歴など信じていない事。
そのため、ネットでアプライする時は、前に他の国のキッチンで働いていた時に撮った写メを、レジュメと一緒に送りました。
その方が、相手が私の顔も分かるし、キッチンで働いていた経歴の証拠にもなると思いました。
Gum Treeで仕事を探していますという記事を載せた時に、キッチンでの自画像をそこにも載せたら、変態から何通かSMSが来ました。不特定多数が見る記事には載せない方が良かったと反省しました。
ちなみにGum Treeに自分で記事を載せる方法で、オープニングスタッフとしてカフェのサーバーのオファーをもらった、ルームメイトのドイツ人の女の子は1カ月待っても、カフェがオープンしないので、待ちきれなくなり、オファーを断りました。
私が無駄に3時間タダ働きすることになったケーキ屋も、GumTreeで自分が載っけた記事に返信がきたものなので、この方法でもらう仕事は、あまり信用できないと思いました。
レストランなどに、直接レジュメを撒きに行くときは、金曜から日曜の昼や夕方などの、先方が忙しい時間帯は避けましょう。キッチンの休憩時間は大抵14:00~16:00くらいの間です。
ホテルに関しても、フロントのチェックイン、アウトの時間を避けるならお昼くらいが良いでしょう。
ジャパレスについて
私はローカルジョブにこだわって働いてきたので、トライアル以外で、ジャパレスで働いたことはありませんが、ジャパレスのほとんどが違法です。
特にシドニーのジャパレスはEFTOPSと呼ばれる一般的なデビットカードが使えず、キャッシュオンリーで支払いの場所が多いです。
私はこれは、従業員に対し、いわゆるキャッシュジョブと呼ばれる、違法労働を強いているからではと推測します。(あくまで推測です)
前回記事のケーキ屋のように、時給$15でスーパーアニュエーションなしです。なんて条件の違法労働がシドニーでははびこっています。
日本人用のウェブサイトの求人には、平気で違法時給の募集が満載であることが、不思議でなりません。
もちろん中には、適切な時給の人気ジャパレスもあります。
ジャパレスの使い方
ただし、このような違法なジャパレスでも、使いようによっては、利用価値はあります。
例①:初めてのワーホリで、英語力も、経験も、資格もない人。
とりあえず、ジャパレスで経験を積みながら、ローカルジョブを探すこともできます。ローカルジョブが見つかるまで、生活しなければいけません。
見つかるまでのつなぎと思って、とりあえず決まりやすいジャパレスで働くのもありですが、その生活に慣れてしまい、また日本人コミュニティに引きずり込まれたまま、抜け出せなくなる人もいます。それが楽しいなら良いのですが、それに悩んでいる人を今まで何十人も見てきました。
特に、ビザの期限切れ以外の理由で短期間で辞めるというと、日本人オーナーは大抵嫌味を言ってきます。一瞬嫌な思いをするかもしれませんが、自分の人生なので他人にどうこう言われる筋合いはないと、割り切りましょう。というか、そもそも適切な待遇であれば、そんなに簡単にこちらも辞めたいと思いません。
例②:残りのワーホリ期間が3カ月を切っており、冬などの仕事が少ない時期であること。
ワーホリの期間が6カ月を切ると、仕事探しは難しくなります。何でも良いから、生活費の足しになれば良いくらいの気持ちなら、ジャパレスもありかと思います。
収入0よりも、時給$15の方がマシです。
例③:学生ビザで20時間の就業制限がある人
学生ビザには20時間しか就労できないという制限があります。20時間分はローカルジョブで働き、それ以外を記録に残らないキャッシュジョブをすることで、稼ぐ人もいます。
ただし、この方法は、働く側も違法となってしまい、強制送還のうえ、以後入国禁止になり、稼いだ額の何倍もの罰金を払う可能性があるので、お勧めしません。
ジャパレスのメリット
また、ジャパレスはメリットが0な訳ではありません。
シェフは永住権が比較的とりやすいと言われているし、日本食なら日本人が有利なので、なおさらでしょう。
賄いが日本食なので、日本食が恋しくなることもありません。
なんだかんだで、ひとりでも日本人の仲の良い友達ができれば、メンタル面で心強かったりもします。
違法な経営者には、都合よく使われるだけでなく、こちらも上手に使いましょう。
まとめ
ジャパレスだけでなく、私がひっかかりそうになったケーキ屋など、シドニーには、法律を守っていないお店がはびこっており、待遇の良いローカルジョブは、かなりの争奪戦です。
違法労働はどこの国でもたくさんありますが、シドニーは際立って多いと感じました。
シドニーは有名なので、とりあえずワーホリで一番初めの都市として選ぶ人が多いですが、ワーホリ初心者には仕事探しの難易度の高い場所と感じました。
どうしてもシドニーが良ければ、夏の繁忙期でも、1,2カ月は仕事が決まらないことを覚悟しましょう。
出会いがたくさんあるので、語学学校に通うには、良い場所かもしれません。
※今回と前回の記事はコロナ前の話です。